さくらファイト!〜雪国旅情篇〜



 春日野さくらは、雪深い東北の山道を歩いていた。
 先日、確かな情報筋から聞いた朱雀城跡で、憧れの隆と擦れ違ってしまったのである。
 東北の深奥に位置する奥羽山脈にて、熊と戦う男の姿を見たとの情報を聞きつけ、今さくらは山奥に踏み入ったのである。


 と。
 分厚い白雪を被った杉林を抜けると、一面の銀世界が広がった。
 さくらの視界を突く、照り返しの輝き。
 まるで真昼の明るさが倍増したような感覚に、さくらは一瞬、眩暈を覚えた。
「すっごぉい」
 なんか感動を覚えて一時佇む。
 一瞬だけ、さくらは自分がここにやってきた理由を忘れた。
「あ、さくらちゃん!?」
 突然耳慣れた声を聞いて、さくらは我に返った。
 やや甲高い、少女のものである。声がした方向に視線を巡らせると……。
「ユリ、さん?」
 昨今開かれた大会のつてで、知り合った仲である。
 ほっそりとした体を、薄手の道着で包んでいる。あれでは、ちょっとした衝撃を受けただけで破れてしまうだろう。
 他人事ながら、さくらは心配になるのであった。
 そういう印象があったから、それなりに彼女のことは覚えている。
 まあ、実際の所は……。
「さくらちゃん、お兄ちゃん見なかったッチか?」 
 ……やっぱり。
「リョウさん?」
「ウィ」
 ユリの兄は、どことなく隆に似た、リョウと言う男である。名前ばかりでは無く、ファイトスタイル、その精神性までも似ている。
 ただ。
 ……隆さんは、あんなに貧乏臭くないけどね。なんか、俗世間を越えた人って言うか。
「……さくらちゃん、なんか今、すっごく失礼なことを考えたでしょ」
 ……うッ! テレパスかこいつ!?
「熊と戦う変人なんて、お兄ちゃんか……隆さんしかいないっチ」
 カチンッ!
「変人? 言うに事欠いて、変人?」
「他人がお兄ちゃんをどう思ってるかなんて、妹としてよくわかってるッチ! 隆さんだって、ビンボ臭いのは同じっチ!!ううん、アンダーウェアが無い以上、もっと、もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっと貧乏だっチ!お金と言う概念を持っているのかすら怪しいっチ!」
      ブチンッ!!
 さくらのこめかみで、血管がはじけた。
「波動拳っ!!」
 いきなりぶっ放した。丹田で気を練るとかは省略である。ともかくムカムカするのを全部ぶち込んで一発叩き込んだのである。
「うおっ!!」
 甚だ女の子らしくない悲鳴をあげて、ユリが飛び退いた。気の練りが足りないせいか、波動拳は伸びず、むしろ波動掌という呼び方のほうが正しいか。
「ひっ……卑怯っチ!」
「会った瞬間に戦いが始まるのがストリートファイターというものよ」
「ユリ、ストリートファイターじゃないっチ」
 睨みあう、二人。お互いに目が据わっている。 
「やる気?」
「仕掛けたのはそっちでしょ。百倍返しが極限流のやり方っチ」
「上等! 行くよッ!!」
「はああああああああっっっ!!」
「うるせぇぞてめぇらっ!! 大声を出すと熊が逃げちまうだろうがっ!!」
 ふたりの声よりも余程大きい怒声が、その場の闘気を振り払った。
「なにっ! なに!?」
 きょろきょろと周囲を見回すユリ。
「……ねえ。もしかして、アレ」
 さくらが、雪原の一点を指差した。
 そこには、まるでアメリカンコミックスから抜け出してきたような不自然な体型の男がいた。まさに逆三角形。
 金髪は地毛らしく、それをもの凄いリーゼントに固めている。もみ上げもすごい。
「あんた、だれっチ?」
「あぁん!? 見て判るだろうが」
 野太い声でそう言った男の姿は、赤いランニングシャツにぴちぴちの短パン。はっきり言って、雪山に来るような格好では無い。
「マタギだよ、日曜マタギ」
 マタギとは、北国の猟師のこと。さくらとユリは一瞬硬直し、続いて声をそろえて叫んだ。
「「判るかぁぁぁっ!!」」 
 と、そこで二人は、ともにいやぁ〜な予感を覚えて顔を見合わせた。
「ねえ、まさか」
「熊と戦ってたのって、お兄ちゃんや隆さんじゃなくて」
「あ、俺だそれ」
「「お前かぁぁぁぁっ!!」」
 振り向きざまの拳が、男の顎を撃ちぬいた。物も言わずにぶっ飛んでいく男。
 と、度重なる絶叫に、不穏な物音が遠方で響いた。
 ドドドドド、という感じ。
「?」
「??」
 丁度、森を分け入った所にある山道である。むろん、そこが頂上であるはずもない。雪が白ければ一面の雲で空も白い雪国は、時折すぐ近くに山がそびえている事にも気付かない事が多々あるものだ。
 ……多分、この場合は命取りだが。
「な……な……」
 何事もなかったかのように復活した男が、空を仰いだ。否。白く聳え立つ峻黎を仰いだのである。
「「な?」」
 いかんせん、都会の女の子も、アメリカ帰りの女の子も雪山と言うものを知らなかった。
「雪崩」
 言いかけたときには、もう飲み込まれていた。
 三人まとめてである。


 無論、熊は逃げた。


 ぱちぱちと炎が鳴る音で、さくらは目覚めた。
「うぅん……」
 呻きながら身を起こすと、炎の周りは白い色彩一色に囲まれている。
「さ……くら……ちゃん……目が覚めた?」
声がした。まだ、耳の奥に残っている少女の声である。
「ユリ……さん? ここは?」
 雪の中。どうやらそんな場所にいるらしいことは判った。雪で作られたテントのような物。かまくらと言う表現が一番近いかもしれない。
 それにしては、やけに寒い。
「避難所……だって……。ここ……うん……雪崩の……真下なんだよ」
 雪崩の真下。そうか。飲み込まれてしまったのか。
 ショッキングな事実な筈だが、それ以上にショッキングな事なら幾らでも経験している。
 さくらは自分が思ったよりも平然としている事に気付いた。
 むしろ、体の震えがひどい。
「ねえ、ユリさん……」
 そう言い掛けて、はじめてユリに視線を向け、さくらは絶句した。
 一体、なんという格好をしているのか。
 音を立てて弾ける薪の向こうで、小麦色の裸身が踊っている。
 剥き出しになった小ぶりな乳房と華奢な腰は、まるで別の人物のように白い。
 先刻から放たれる彼女の言葉が、常に一拍遅れて聞こえたのは……。彼女を貫いている、その圧倒的な質量の肉の棒のせいか。
「はんっ! あぅんっ! さ……くらちゃんも……少しでも、動……いてあったまらない……とぉっ!」
 言い終わる間際に、下から突き刺さる無粋な輩が、大きく腰を跳ね上げた。
 ひどく耳につく粘着音。
 いや、それよりも、ユリを犯している相手は一体誰だと言うのか。
 ふと嫌な予感がさくらを捉えた。
 誰も何も、こんな雪山の中に、そう多くの人間がいるはずは無いではないか。
 少なくとも、さくらが山中に分け入ってから見た男は、一人だけだ。
 まさか……。
「あぁぁぁんっ! ホセさん、すっごくおっきいっチ!!」
「がっはっはっは。そうだろう!何せオレはイチモツで全体重を支える事ができるからなッ!!」
 ヒゲだった。
 金髪でヘラクレス体型の、ピチピチ体操服のリーゼント。
 彼の股間から突き出たそいつは、さくらの二の腕よりもなお太い、とんでもない代物だった。
 ……ユリさん、あんなのが入るの!?……スゴ……!
「だがっ!!どうやら寒くてオレのイチモツも縮こまっちまってやがるぜ!!シィィィィット!!」
 あれで縮んでるのかよ!!
 愕然としながら、思わず内心で突っ込みを入れるさくら。
 しかし、いちいちホセの台詞が入っては、立つ物も立つまい。
 ここからホセの台詞はカットさせて貰う。
「おいっ!! ちょっとま……!!」  はいカット。
 兎も角、声が無くとも凄まじいまでの存在感を放つそれである。ユリの花弁に突き刺さりながら、深く突き込んで行く。
 余りにもオーバーサイズのそれは、ユリの下腹部を押し上げてなお、突き進もうとする。
「くあぁぁっ!?」
 目を剥いて、ユリが仰け反った。不自然に盛り上がった下腹が、挿入されたもののボリュームを内包しきれず、ぶるぶると震える。
「ああん……。ユリさん、壊れちゃうかも……!」
 ぎゅっと体を縮こまらせるさくら。いつしか全身が熱を持っている。
「あたしも……されたいよぉ……」
 内股を擦り合わせるようにして、前進。膝頭が雪を掻き分けて進む。
 何時の間にか、さくらの眼前にはユリの姿がある。しとどに蜜を漏らす結合部。抽送は続き、飛び散る飛沫がさくらの鼻面を濡らしていく。
 ペロ……。
 突き出したさくらの舌先が、ユリの秘所において完全に剥き出しの花芯を舐め上げた。
「ひぃッくぅぅッ……!!!」
 ユリの奥歯が、ぎりぎりと噛み合わされた。ホセの胸板に置かれていた掌が、拳を形作り震える。仰け反った体が更に急激なアーチを描き、肉壷は凄まじい締め付けを送った。
 どうやらそれの方も、既に限界に達していたものらしい。肉棒は突如膨れ上がると、内に含んだ熱い塊をユリの中へ向けて送り込んだのである。
 ユリの体が、痙攣する。隙間もない程にぎっちりと肉棒をくわえ込んだ秘唇は、なおもその口を広げながら、内側に収まりきらなかった白濁した液体を勢いよく吹き出した。まるで二段階の射精である。
 無論、熱心にユリの花芯をしゃぶり続けていたさくらに向けて、容赦なく熱い粘液の雨は降り注いだ。唇から下の、制服までを含めた上半身全てを真っ白に染め上げられ、さくらは喘いだ。
 男が身を起こすと、ユリの身体が引き抜かれ、そこだけ剥き出しの地面に崩れ落ちた。完全に脱力しきっている。開きっぱなしになった女性自身が、勢いよく腹の中の精液を吐き出し始めた。
「ね……あたし……も……」  さっきまで冷え切っていた体が、嘘のように熱を持っている。
 ぼうっとしつつも、どこか冷静なさくらの思考が、……なるほど。エッチしてれば確かに凍死しないわ……、と納得する。
 さくらは厚手の真っ赤なブルマーをに手を掛けると、立ち上がったホセに見せびらかすように、ゆっくりと脱いでいった。ただ、ショーツも一緒に脱いでいっている事は秘密だ。  どんっ! と、さくらの前にとても口に納まりきらないサイズの怒張が突き出された。
「舐めて、いい?」
 上目遣いで、さくらが首を傾げる。いつもの快活な姿からは想像もつかない、淫蕩な笑顔を一杯に浮かべつつさくらは手を伸ばした。この時ホセが何かエッチなセリフを行ったりしているが、その辺もカットだ。
 妙になれた手つきで、さくらは男のモノをしごき始めた。とても片手では握りきれないから、両手を使ってである。
 射精直後だと言うのに既にかなりの硬度を持っていたホセのイチモツは、そんな三擦り程度で天を突くほどの角度にまで勃起した。
「あぁぁん……。かふ……!」
 思いっきり口をあけて、さくらは怒張の横っ腹にむしゃぶりついた。むっとするような男臭さがさくらの鼻腔をくすぐる。だが、そんな臭いも今の彼女には芳醇な香りのスパイスである。
 一層夢中になって、両手と唇を使って強張りを愛撫する。
「んんっ……、んうぅっ……! んぷぅっ、ぷふぁあっ……あついぃ…!」
 口を離すと、唾液が糸のように伸びて炎の明かりを照り返した。煌く橋が、次第に伸び、垂れ下がってゆく。
 さくらは大きく息をつくと、腹に張り付くほどの反り返った怒張の、堂々たる亀頭に舌を這わせ始めた。ユリの愛液を含みながらも、少なからぬ先走りに、強張りはぬめりを増している。しごくさくらの手は取っ掛かりを失い、すっぽ抜けた。
「あんっ!」
 さも残念そうに声を漏らすと、さくらの腰を一掴みにしそうな掌が、後頭部にあてがわれた。
「えっ?」
 一瞬、疑問符が脳裏を掠める。
 答えはすぐに与えられた。何時の間にか前かがみになっていた男が、腰を突き出してきたのである。
 入らない、と思っていた先端が、さくらの唇にぶち当たった。
「うぅん!」
 かすかに抵抗の素振りを見せたが、脳がまだ現状を理解していない。
「何を……!!」
 するの……と続ける前に、開いた唇を割って強張りが侵入してきた。人間の口と言うものは、思ったよりも柔軟なものらしい。さくらは一杯に開かれた唇が、巨大な亀頭を既に通過させている事に気付いて驚愕。同時に、なんか感心した。
 続いて、狭い口腔を怒張の凹凸が擦りあげていく。上顎を、硬く充血した亀頭の背が撫で過ぎ去った時、さくらの背筋を言い知れぬ震えが駆け抜けた。
「んおぉっ……!」
 くぐもった悲鳴をあげ、体をよじるさくら。もう隙間は無いと思っているのに、肉棒の侵入に合わせて涎が溢れてくる。
 すぐに、声も上げられない状態になった。気道を塞ぐほどの太さのそれは、さくらの喉に分け入ってくる。
 こう見えてディープスロートと言うモノの経験もないわけでは無いさくら。口から食堂に通じる道を、意識的にまっすぐにするよう顎を上げた。さくらは、経験として、受け入れる体勢をとらなければ、互いに苦しい事になることを知っている。故に、自主的にそれの通り道を作ったのである。
 ずるっ……と音がしたが、おそらくさくらの脳が擬似的に作り出した擬音だったのかもしれない。
 驚くほどスムーズに、さくらはそれを根元まで飲み込んでいた。
 と同時に、勢いよく肉棒が引き抜かれていった。さくらの口腔から食道までを性器に見立て、引き抜く寸前で腰を止め、再度深くつきこむ。
 抜き、入れ、浅く、深く。その繰り返しである。
 次第にリズムを掴んできて、さくらは時たま、咽喉部で男の亀頭を締め付けてやる。抜け出る寸前まで亀頭が引き戻されれば、前歯で先端を甘噛みしてやるのである。
 限界は早くに訪れたらしく、さくらの喉の奥深くに、怒張は欲望を吐き出した。
 圧倒的な熱量。
「んっ! ン―――っ!!」  さくらは、嚥下を強制して来る精液の質量に恐怖した。
 ……呼吸が出来ない!
 必死になって飲み込む。その量は、とても二回目とは思えないほどである。いや、ユリとも複数回行っていたとすると、これは尋常な量では無い。
 たちまちの内にさくらの胃の通常容積を満たし尽くした精液は、食後の状態へと胃腔を膨張させてゆく。
 さくらのお腹が、目に見えて膨らんでいく。
 ……もう、限界ッ!! 息止めてられないっ! お腹も、もうッ……!!
 そこで、射精は終わった。今度こそ卑猥な音を立てて、肉棒はさくらから引き抜かれる。
 恐るべきは、未だ天を突く硬度を失わない怒張である。  膨らんだお腹をさすりながら、さくらは大きく息をついた。
 一言。
「すっごいカロリー」
 呟いて、轟然と立つホセを見た。
「あなた、凄いね。……ザンギエフさん以上かも」
 男は歯を見せて、凄まじく男臭い満面の笑顔をさくらに向けた。グッと親指を立てて見せる。
「本番、ゴーだぜ!!」
 ようやくセリフを放てた歓びからか、男は万感の思いを込めた様子で言った。




 ひょいっとさくらを抱えあげると、何の前振りも無く、怒張を剥き出しの少女に押し付けた。
「行くぜ!」
 あくまでテンションが高い。
「うん、来て! あたしをあったかくして!」
 さくらは振り返りつつ、飛び切りの笑顔を見せた。 
 ホセはさくらの笑顔に感じ入ったのか、だーっと涙を流すと、言葉にならない咆哮を上げる。そして、一向に萎えた様子も無く、男立ちするシャフトを、雄雄しくさくらに叩きつけた。
   「うあああああああああああああああああっっっっっ!!!」
 未だに精液が絡む喉も気にならず、さくらは叫んだ。絶叫した。
 めりめりと肉が押し広げられている。尋常では無い量の汁気で潤っている秘肉も、肉体の許容限界に挑戦するサイズを受け入れるとなれば、悲鳴をあげる。
「こわっ、こわれっ、こっ……!」
 衝撃が走り、眼前に閃光が瞬いた。さくらの身体は弓なりに仰け反り、華奢な身体は激しく震える。
 ねじ込まれた強張りが、更なる進行を開始した。が、すぐに行き詰まってしまう。只でさえ小柄なさくらなのだから、その内容量も押して知るべしである。
 ホセのイチモツは、あまりにオーバーサイズに過ぎた。半分ほどが埋まって、そのまま突き当たる。
 女性の平均的奥行きは9センチ。平均サイズの奥行きを持つはずのさくらの中身は、随分と引き伸ばされているはずだが、それでもまだ足りない。
 潤滑液は溢れ出すほど分泌され、滴り落ちた足元の僅かな雪を溶かしている。
「さくらちゃん、壊れちゃいそう……」  意識を取り戻したらしく、ユリがさくらの結合部に顔を近づけている。
 さくらはデジャ・ヴを覚えた。
 ユリの吐息が、まだ皮をかぶった小振りな花芯に当たる。その度にさくらは小さな喘ぎを漏らした。
 腰を動かさぬうちに、ホセは前が無理だと判断したらしい。無造作に引き抜くと、溢れんばかりの愛液で照り輝く肉棒を、さくらの愛らしい臀部に押し当てた。
「あ……アナル? いいよ、大丈夫だから……」  拳ほどもあろう亀頭を押し当てられてなお、さくらは笑顔を浮かべて迎え入れんとする。その心意気に、ホセは男泣きに泣いた。
 が、それとこれとは別である。出さなければ収まりがつかない。
 菊門そのものが溢れ出た粘液に塗れているとはいえ、ぬるぬるでも巨大な怒張を受け入れる事は難しい。
 めき、と音がした。
 大臀筋が無理矢理押し広げられ、本来ならば受け入れる事の無いはずの器官に恐るべき肉の凶器が押し入ってくる。
 さくらは歯を食いしばり、ホセの首に抱きついた。
「うッ……うぐぅぅぅッ……!!」
 押し殺した呻き声が漏れる。
 苦痛に耐えるさくらの姿を不憫に思ったのか、ユリはさくらの大きく開かれた足の間に体を寄せると、さっきより露骨に吐息を吹きかけた。
 ぬれそぼった器官に吹き付けられた風は、冷気を感じさせる。
 熱から転じて、一挙に冷涼さを浴びせられたさくらの女の子は、ぱっくりと開いていた口を閉ざしつつ震えあがった。
 更にユリは手を休めない。
 さくらのかわかむりの花芯に唇を寄せると、肉厚な上下でもって包皮を挟み込み、しごきあげた。
「はひぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!?」
 少女の甲高い絶叫が轟いた。括約筋が一瞬、ぎゅっとしまり、次いで一気に弛緩した。その隙に、さくらにあてがわれていた強張りは、スムーズに直腸に達する。
 どんっ、と腹の底にぶち当たるのが判った。
 全部、入ってしまったのだ。
「うあ、ぁぁぁぁ……」  先刻のユリの口戯で達してしまったさくらは、抵抗する気力がない。ホセが彼女の膝裏を掴みつつ、背中を抱くようにして抽送運動を開始するのを、ただ甘い喘ぎをあげつつ迎え入れるのだ。
「ふふっ……」
 三本揃えられたユリの指先が、さくらの秘唇を突いた。びくりと彼女の体が反応する様を待たず、白魚の指先は深く、根元まで侵入した。
「ひっ!」
 突き上げてくる官能に、さくらは身を捩る。その後ろから容赦なく、男は肉棒をねじ入れてくる。思わず逃げようと浮いた腰を、ユリの指先が膣に引っ掛けて引き摺り下ろす。
「ぎゃんっ!!」  絞め殺された犬のような叫びを上げるさくら。しかし、その頬は赤く染まり、潤んだ瞳は決して現状を拒絶してはいない。
 押し戻された事で再び、根元までオーバーサイズのシャフトを叩き込まれたさくらは、直腸、膣に至るまでを激しく締め上げつつ、喉も裂けんばかりに限界音域に達する鳴き声を放った。
「イった? ……でも、まだ勘弁してあげないッチ」
 ユリが小悪魔然とした微笑を浮かべ、指を引き抜いた。今度は指先全てを揃えるようにしてさくらの秘めやかな器官に押し付けると、躊躇無く全力でぶち抜いた。
「あぎぃっ!!」
 一息にユリの手首まで飲み込んでしまったさくらは、一拍遅れて苦鳴を漏らす。その間にもユリは掌を押し進め、子宮に当たる位置でぱっと手を開いた。当然、肉を押し開けながら指を開放する事になる。肘までさくらの中に埋まり、ユリは興奮に吐息を荒げる。
「すごい! さくらちゃん、ホントはホセさんの、知れないよ?」
 薄い肉壁を隔てて、ホセの巨魁な代物が激しくピストン運動を行っているのが判る。しかも、単純な出し入れでは無く、不規則にねじりが混じる強烈なアクションである。
 ユリは五指を全開に、さくらの中をほじくりつつ、残る左手で花芯を覆う包皮を剥きに掛かった。
 デリケートな器官を、本来利き腕では無いてで弄るのである。皮を引っ張りつつ肉の真珠を顕にしていく仮定で、ユリの爪がわずかに、さくらを引っ掻いた。
「ひぃぃぃっっ!!!!!」  腕を飲み込んだ穴の上の、もっと小さな洞穴がひくつくや否や、生暖かい液体が排出された。
「あん!」
 ユリはさくらの失禁でずぶ濡れになってしまう。
「ホセさん、そろそろ、楽にしてあげようよ?」
 アンモニアの匂いを漂わせたまま、ユリは遥か上方の男の顔を見上げて言った。
「オゥケィ! オレもいい加減我慢の限界だったんだ!」
 とてもそうとは思えないほど快活に叫ぶと、ホセはさくらにぶつける肉棒の動きを、数倍に加速した。さくらの菊座は引き伸ばされ、押し込まれ、真っ白になって皺がなくなっている。擦り切れそうなほどのピストン。つるつるの直腸を、歪なホセのものが引っ掻き回す。
「そら!」
 ユリがさくらの中で、子宮頚部を周囲の肉襞ごと掴み、握り締めた。外側では剥き出しになった初心な真珠を挟み込み、押し潰さんばかりに指先が圧迫する。
「んあっ!! んぅぅ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッッッ!!!!!」
 直腸が、これまでに無い締まりを見せてホセを刺激した。さくらの体が痙攣する振動も手伝って、肉棒が感じる快感は遥かに増幅されている。
 たまらず、ホセは精を放った。
 さくらの内臓に向けて放っていると言うのに、射精の音が聞こえてくるのである。
 ユリがさくらの中から腕を引き抜くと、噴水のように大量の愛液が噴出した。潮吹きなどという生易しい代物では無い。噴火ならぬ、噴潮とでも言うのだろうか。
 胃の中に大量の精液を溜め込んだ上に、直腸からも注ぎ込まれ、肉体を精液のプールに変じながらさくらはイった。
 声が尽きても、イきつづけた。
 五分あまりも続く絶頂である。
 それが終了した時、糸が切れたようにさくらは意識を失った。
 さくらが目覚めるのは、この後三日が過ぎた頃である。故に、彼女は後にひどく悔やむ羽目になる。だが、前向きなさくらのこと。後悔をすぐさま、ポジティブな行動力の源に変えて旅立つのだが。




 身を寄せ合うようにして助けを待つ一向は、差し込んでくる光に目を覚ました。
 人影が、朝日の輝きに照らされて立っている。
 彼……そう、男性だ。……彼は一行の姿を見て目を丸くするが、すぐに微笑を浮かべて手を差し出した。
「丁度、下山する所だったんだ。熊も倒したしね」
 雪山だと言うのに、肩が破れた白い道着の他は、下駄とずだぶくろしかない。
 風にそよぐ赤い鉢巻が印象的だった。
 ホセは少女達二人を抱えながら男の手を取ると、歯を見せて男臭く笑った。
「すまねえな」
「なに」
 一息で巨体を引き上げると、男は言った。
「困った時はお互い様さ」
 意識のあったユリは、さくらを起こそうとしたのだけれど、あまりに深い彼女の眠りは覚めようとはしなかった。
「寝かせておいてあげればいい」
 男は言う。
「でも、この娘はあなたに」
「二度と合えないわけじゃない。………………遭えるさ。いつか」
 そして、男は去っていったのである。
 さくらは、眠っている。
 楽しい夢でも見ているのか、まるで恋をしているように、はにかみがちな微笑を浮かべながら、少女は眠っているのだ。
「隆、さん。見つけた。……あたしと、あたしと…………」



 少女の物語は、続いている。        






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