S L A V E  M A K E R







 日が暮れて夜闇に包まれている街。そこの商店街に一軒だけ煌々と明かりが灯っている建物がある。


「SATAMAシュートGYM」と看板を掲げているそこは近隣では有名な格闘技道場で、数人だがプロの格闘家も在籍している。


 そのジム内の一角では一人の女性がサンドバックを相手に格闘していた。


 鼠色のジャージ、黒Tシャツ姿のその女性。厚手のジャージに包まれた長い足、Tシャツを大きくお椀状に押し上げる胸、その袖口から伸びる腕は筋肉質だが引き締まっているのか細目に見える。


「しゅっ!!」


 収穫前の小麦のような淡い金色の頭髪を首の後ろで束ねている。勝気そうな切れ上がった青い目。鼻筋がスッと通った鼻。薄桃色の小振りな唇。少し丸みを帯びた逆三角形の顔立ち。ファッション雑誌のモデルとしても通用しそうな美貌とスタイルを彼女は持っていた。


「ふううっ!!」


 しかし、彼女はその体型を維持するためにサンドバッグを叩いているのではなかった。


 サラ・ウィーニー。女性キックボクサーの中でトップクラスの人気を持ち、なおかつ実力も国内5位と、専門誌からは「現代の戦女神」とキャッチ・コピーを与えられるほどの有名人。


 普段であれば女性すら魅了する美貌は闘志に溢れ、サンドバッグに突き刺さるグローブに包まれた拳、ジャージに包まれる脚は鈍い音を響かせてサンドバッグを揺らす。


「ラスト30っ!!」


 サンドバッグを支えるトレーナーが叫ぶ。サラはグッと奥歯を噛み締め、拳を休みなく素早く何度も叩きつけ始めた。


 ガシャガシャとサンドバックを吊るす金具が激しく揺れ、サンドバッグはトレーナーの体ごと大きく揺さぶられる。


「フィニッシュッ!!」


「ふううっ!!」


 トレーナーがそう叫ぶのと、サラが額を離して身を捩ったのはほぼ同時の事だった。


 スラリと伸びた長い脚が肉の鞭と化し、サンドバックを撃つ。ドムという鈍い音とともにサンドバッグが一番大きく揺れた。


「よーし、今日はこれまで。お疲れさん」


 トレーナーは全身を汗だくにして、サラに笑顔で告げる。


「おつかれさま」


 サラも全身を汗だくにして笑顔で挨拶をすると、備え付けのスポーツタオルを取ってシャワー室に入った。


「・・・・・いいよなぁ。サラさんみたいなのが彼女だったら・・・・」


 シャワー室に消えたサラの背中を見て練習生の一人が呟く。


 その呟きに誰もが無言で小さく頷いた。




 シャワー室から出てきたサラは革のジャンパーにジーンズというラフな出で立ちで、ある意味、彼女らしいとも言えるものだった。


「それじゃ、お先に失礼します〜」


 サラはジム内で練習を続ける人達に頭を下げるとスニーカーをはいて外へと出た。


 外はすでに暗く、所々で明滅する街頭の薄暗い明かりだけが街を照らしている。


「ふぅ・・・」


 サラは周囲を見回して、リュックを背負いなおすと駅がある方向に向かって歩き始めた。


 頭の中でコンビニで何を買っていこうか考えている時、サラの背後から二つの手が伸びる。


  キュムッ

「ひゃっ!?」


 背後の闇から伸びた手はサラの体を抱き、そのまま革ジャンごしにサラの胸を握る。


 突然の事にサラは驚いて短い悲鳴をあげた。


「サ〜ラ。お疲れ様っ」


 両手の主がサラの背中にピッタリと体を寄せて、首筋を軽く吸った。


 自然な感じにクセのついた肩口まで伸びる黒髪。ほんの少し目尻が垂れ下がった目とややあどけなさを残す顔は幼い印象を与える。艶のある美少年と言えるのだが、少し見間違えば美少女と言われてもおかしくはない風貌だ。


 子供のように無邪気な微笑を浮かべて、少年は革ジャンパーに覆われたサラの胸を力を込めてしつこく揉む。


「くあ・・・や・・・ちょっとっ」


 サラは驚いて身を捩るが、少年は嬉しそうな微笑を浮かべたまま、サラの乳房を捏ねるように揉みしだく。


「う〜ん。やっぱりサラのオッパイはいいなぁ。張りもあって、大きくて、手触りが良くて・・・ずっとこうしていたいよ」


 少年はサラの乳房を揉みながら、微笑んでサラのうなじに口づける。


「くぅ・・んっ」


 うなじを吸われるくすぐったさにサラは思わず鼻にかかった声を上げてしまう。


「とりあえず、僕の家にご招待。たっぷり遊ぼうね」


 少年はそう言うとサラを腰で押し、側に止めてあった一台のリムジンの中に入っていく。


 扉が閉められ、リムジンは低いエンジン音を響かせて、夜の街へ消えていった。




 リムジンの中は大きなベンチソファが備え付けられていて、さながら小さな休憩所のような内装をしている。


 少年はソファに座り、自分の膝の上にサラを座らせて、ずっとサラの乳房を揉んでいた。


「く・・・ふぅ・・・ん・・・・んふ・・・・晶ぁ・・・ちょ・・・やめ・・・」


 晶と呼ぶ少年の膝の上でサラは顔を紅く染めて、快感に堪えて顔をしかめていた。


「なぁに?」


 晶は自分の懐で身悶えるサラが堪らないといった微笑を浮かべ、サラの革ジャンパーのジッパーに手をかける。


 ゆっくりとジィィと音を立ててジッパーを下ろす。その間ももう一方の手はサラの乳房を休みなく愛撫していた。


 ジッパーを下ろしきり、革ジャンパーの前身ごろを大きく開ける。


 ジャンパーの下は何も着ておらず、うっすらと日焼けした白い肌が露になった。


「何も着てなかったの?」


 ジャンパーの下が素肌と知って晶は驚いて目を丸くする。しかし、その手はしっかりとサラの乳房を掴んでいた。


 ひんやりと冷たさが晶の手に伝わる。表は少し冷えていた。そんな中でジャンパー一枚であれば当然だろう。


「ダメじゃないか。下着くらいは着けないと・・・せっかくのプロポーションが台無しになっちゃうよ」


 グニュグニュと音がしそうなくらいに、晶の手はサラの乳房を揉む。上質の絹のような滑らかな手触りと押せば押し返す弾力を持つ乳房を晶はしばらく堪能していた。


「それにこんなに冷たくしちゃって・・・・暖め上げなくちゃね。いっぱい揉んでさ」


 晶は笑って、サラの乳房をさらに強く揉みこむ。


「くふぅ・・・んん・・・んくぅ・・・」


 晶の手が乳房を揉む度、サラは声を押し殺して身を捩る。


 晶はその様を楽しみ、さらに強く乳房を揉み、乳首を指で弄ぶ。


「ひっ・・・んあ・・くぅ・・・ううん・・・」


 時々襲い掛かってくる強烈な刺激にサラの体は晶の腕の中で跳ね回り、口からは押し殺しきれなかった声が漏れ出る。


「しかし・・・どうして何も着てなかったのさ。こんなんじゃ襲ってくださいって言ってるようなものだよ」


 乳房を揉み、乳首を弄り、うなじに吸い付き、耳をしゃぶる。晶は懐で悶えるサラを思うままに弄びながら尋ねた。


 だが、サラは晶から与えられる快感に翻弄されるばかりで答えることができない。


 晶はそんなサラの様子に笑顔を浮かべて、さらに責めの手を強める。


 彼女の本性は分かっていた。だからこそ責める。彼女の心がどこにも逃げられなくなるくらいに追い込む。


 晶の手はサラの乳房、その形を変えるほどに激しく握り、揉みまわす。


 口はサラの理性を残らず吸い尽くし、噛み砕かんとうなじを、耳を嬲る。


「は・・・あ・・・はぁ・・・あう・・・は・・・あ・・・はぁ・・・」


 サラは完全に晶に身を任せ、湿っぽい熱い吐息を吐く口からは犬のように舌を垂らし、その端から涎をこぼしていた。


 普段は精悍な鋭い光を宿す瞳も、すっかり輝きを失って、焦点すら定まっていない。


 自分の懐で悶えるサラの痴態を見て、晶は嬉しそうな、冷たい微笑を浮かべると乳房を揉んでいた片手をゆっくりと下に下ろし始める。


 ちょうどその時、ゆっくりと車が止まり、ドアが開いた。


「おかえりなさいませ。晶様」


 開かれたドアの向こうでスーツ姿の妙齢の女性が頭を下げて出迎えていた。


「もう着いたのか・・・続きは家でしてあげるね」


 晶はそう言ってサラを抱えなおし、車を降りる。


「おかえりなさいませ、御主人様」


 洋風の趣を湛える大きな屋敷。その大きな玄関に横付けされたリムジンから晶が姿を現すと、玄関の左右に控えた女性達は一斉に頭を下げた。


 晶。彼の本当の名は犬飼 晶と言い、裏社会では知らない者はいない調教師。一度、彼の調教を受けた者はたとえどんなに貞操観念の強い女性と言えども一夜にして淫らな娼婦になると言われるくらいだ。


 晶を出迎える女性達は全て晶によって調教された奴隷であり、全員、一流のモデルなみの美貌とスタイルを持っている。


 その瞳はある種の期待に満ちていたが、晶がサラを車から抱え出すのを見て、それぞれ晶に分からないような小さいため息をついた。


「僕は彼女の相手をしなきゃならないから、明日まで誰も部屋に入れないで」


「かしこまりました」


 晶の言葉にスーツ姿の女性は恭しく頭を下げる。


「あ、そうだ。美恵、由香里、麻美、寿美子にお仕置きを。奴隷は奴隷であって、それ以上じゃないんだからね」


 晶はニッコリと名前を呼んだ四人に微笑み、サラを抱えて屋敷の中へと入っていった。






 晶がサラを運んできた部屋は広々とした洋室で、大き目のベッドが一つ、あとはシンブルな調度品がいくつか並べられているだけと簡素な内装になっている。


「よっと」


 晶はサラをベッドの上に寝かせると、着ていた上着を脱ぎ始めた。


 細身だが筋肉がうっすらと浮き上がるその体は彼が普通の少年ではない事を静かに語っている。


「・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」


 ベッドの上で革ジャンの前をはだけて大きな息をつくサラ。露になった白い乳房がゆっくりと上下して揺れる。


 車の中でさんざん胸を嬲られ、耳と首筋をしゃぶられて、サラの思考はもやがかかったように正常な考えが出来なくなっていた。


「さてと・・・これからたっぷりと遊んであげる・・・」


 晶はそんなサラの横からゆっくりと覆いかぶさると乳房に手を這わせてゆっくりと揉み始める。


 軽いマッサージでもするかのような手付きに加えて、晶はその乳房に顔を埋めると谷間に舌を這わせ始めた。


「ひゃ・・・ふあ・・・くふ・・・うう・・・・」


 そのくすぐったいような刺激にサラは思わず声を上げてしまい、弛緩していた体はピクンと上体を浮かせて反応する。


 晶はジュルジュルとわざと大きな音を立ててサラの乳房をすすり、舌で愛撫する。その間も手は休まず、サラの乳房を揉みまわす。


「は・・ひぃ・・・か、噛んじゃダメェ・・・」


 強くはない、軽く挟むといった程度に歯を立てる刺激はサラにとって痛みにも似た疼きを覚えさせる。


 乳房全体に晶の唾液が塗りたくられ、うっすらと歯型がついた。


 晶は上質の餅のような歯ざわりと手触りを堪能すると、乳房の頂で屹立する乳首を舌先で軽く突付き出す。


「はっ・・ひゃうっ・・・んくっ・・・はっ・・・あうっ」


 乳首を舌先が突付く度、サラはピクンピクンと体を震わせて、身を捩る。その度に晶の目の前でサラの大きな胸が揺れ、晶の舌がサラの乳首を自然と弾く。


「ひゃあっ・・・あふ・・・んんう・・・んはぁ・・・」


 背を反らせて胸を突き出すサラの顔は胸から送られる快感に蕩け、微笑とも苦悶とも分からない表情を浮かべていた。


 突然、晶の口がサラの乳首を捉え、血が滲むほどの強さで噛む。


「ひぎぃっ!!」


 突然の痛みにサラは顔をしかめるが、晶は乳首を噛んだまま乳房を引っ張る。丸いふっくらとした膨らみが見る見るうちに砲弾のように伸ばされていく。


「い、痛い・・・やめ・・・千切れちゃうぅ・・・」


 目に大粒の涙を浮かべて痛みに顔をしかめるサラだが、晶は構わず、さらに乳房を引き伸ばす。


 噛まれている部分からじわりと血が滲み、乳首と乳房を染めていく。


「ひぐ・・・ホン・・トにぃ・・・・千切れ・・・ちゃうよぉ・・・・・・」


 大粒の涙を浮かべてサラは首を振る。


 乳房の根元からミシミシと音が聞こえてきそうなくらいに引き伸ばされた乳房。その先端はうっすらと血の朱に染められている。


「ぷはっ」


 晶が口を離すと同時に引き伸ばされていた乳首はすぐに元に戻る。


 やがて痛みしか感じられなかった乳房から次第に痺れるようなむず痒さがサラの脳を襲ってきた。


「くぅぅ・・・・ん・・・んん・・・」


 そのむず痒さにサラの口から声が漏れる。


 その声を聞いた晶の口元に微笑が浮かぶ。


  チロッ

「ふああっ!?」


 晶がサラの乳首につけた噛み傷をそっと舐めた瞬間、サラの口から声が上がり、上体が跳ね上がるように仰け反った。


「ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」


 サラは驚いたような呆けた表情を浮かべ、唇の端からトロリと涎を垂らし、天井を見ていた。


 再び晶の口が、今度はもう一方の乳首を捉えた。


「ヒハアアアアアッ!!」


 再び血が滲むほど強く歯を立て、乳房を目一杯引き伸ばす。


 再び襲ってきた激痛にサラは目を見開き、開け放った口から唾液を迸らせて苦痛に悲鳴を上げた。


 もう一方の乳房も細く引き伸ばされ、それにつれてサラは上体を持ち上げて、晶について行こうとする。


 そして晶の口が離れ、サラはドスンと音を立ててベッドに背中を埋めた。


 晶はゆっくりと長い舌を伸ばすと、その舌先をまるで蛇のように揺らして、さっき噛んだばかりの乳首に近づける。


 その様子をサラは期待に満ちる目で見つめていた。


 あの快感が来る。脳髄まで痺れ、目の前が眩しいくらいに白んだあの快感が。


 10cm、5cm、1cmと近づく。


 サラが待ち望む瞬間が近づき、サラは顔にだけ不安を浮かべ、目は期待と渇望に輝かせる。


 だが、その距離が1mmほどにまで縮まった途端、晶の舌が止まった。


「ふぇ?」


 触れるか触れないか、そのギリギリの距離でチロチロと揺れる晶の舌先。


 期待を裏切られた事にサラは瞳にすら不安を浮かべ、思わず声を上げた。


「あ・・・ど、どうしてぇ・・・どうして、舐めないのぉ・・・」


 サラはねだり声を上げ、胸を揺すって晶の舌に自分の乳首をぶつけようとするが、晶はうまく頭を引いて、距離をとる。


「お・・・おねがぁい・・・おねがいだから・・・・お願いだから、また・・・また舐めてぇ」


 サラが何度もねだっても、晶は舌をそれ以上近づける気配すらない。


 伸ばされた舌の根元からトロリと唾液が伝い、舌先からサラの乳首に滴り落ちた。


「ひゃあっ!!」


 たった一滴の衝撃だが、サラの体はそれを巨大な快感へと勝手に変えてしまい、サラは全身を震わせて声を上げた。


 唾液一滴だけでもこれなのに、舐められたらどうなるか。


 サラの頭はそんな淫らな期待で完全に染まっていた。理性すらなく、あるのはただ快感への激しい渇きだけ。


 しかし、その快感を与えてくれる目の前の人物。犬飼 晶は舌を垂らしたまま、触れようとしない。


「お、お願い・・・・お願いだよぅ・・・・俺の胸、舐めてぇ・・・晶の口で、手で好きなようにしてぇ」


 サラは涙を浮かべて懇願するが、晶は目も向けず微動だにしない。


 次第にサラの中で快感の記憶が反復して蘇ってきた。その記憶にサラは我知らず体を揺らし、腰を晶の脚に擦り付け始めた。


「おね・・・がいしますぅぅ・・・サラの・・・サラのおっぱい・・・サラのおっぱい、苛めてくださいぃ・・・」


 自ら胸をいびつに歪むほど寄せ上げ、両足をゆっくりと開くサラの姿はさっきまでの男勝りな雰囲気はない。


 そして、サラの脳裏には晶が以前見せたビデオの内容が思い浮かんでいた。


 晶が見せたビデオ。それは晶にが今まで調教した女性、牝奴隷達を映したものだった。


 あのビデオの中で、女性達は顔に歓喜の表情を浮かべ、晶の与える快感に蕩かされ、喜びに身を震わせていた。


 自分も晶に従えば可愛がってもらえる。可愛がられ、身も心も蕩けるような快感を与えてもらえる。


 快感への渇望と焦燥感は次第にサラの理性を緩やかに食い潰し始めた。


「・・・・・・おね・・・お願い・・・・します・・・・・・」


 乾きが飢えとなり、渇望へと変わる。サラの口から渇望がゆっくりと這い出てきた。


「サラのおっぱい・・・苛めてください・・・晶様の好きなように・・・・サラは晶様の・・・・モノですから・・・・」


 従えばいい。身も心も捧げてしまえばいい。そうすれば晶は自分を可愛がってくれる。


 晶が与えてくれる快感がどれほどのものか、よく知っている。昇天する快感とはああいう事を言うんだろう。


 それが手に入りそうで届かない事にサラの理性は本能に食い潰され、サラの口からサラの、牝の本心が暴かれる。


「サラの口も・・・胸も・・・オマンコも・・・晶様のモノです・・・サラの全部は晶様のモノです・・・から、はあああああああっ!!!」


 言い終わる間もなく、晶の唇がサラの乳首に吸い付き、サラは待ち焦がれたものが来た喜びに歓喜の悲鳴を上げた。


  チュウ チュル チュバブ プチュル クプチュルル


 待っていたのはサラだけはなく、晶もだった。


 闇社会一流の調教師、犬飼家の当主である自分は幼い頃から女は様々な形で喜びを与えるものと教えられてきた。


 そんな晶が初めて心の底から得たいと思った女性がサラであり、どんな形でもいいから手に入れたいと願ってきた。


 自分が今まで培った業、その全てを駆使してきた。そして、サラは次第に自分に染められてきている。


 ここが最後の正念場。ここでもしサラが拒絶してしまえば自分は一生サラを得る事はできないだろう。


 そう考えて臨み、そして今、サラは自分の目の前で宣言してみせた。自分が晶の奴隷となる事を宣言したのだ。


 サラの奴隷宣言を聞いた今、天にも昇る気持ちだった。手に入れたいと思ったものが今、手に入ったのだ。


 もう遠慮はいらない。サラが自分の全てを捧げると言うのなら、自分も全てを使って愛する。


 身も心も、隅から隅まで自分の色に染め切って、離れないようにしてやる。


 晶にためらいはなかった。自分から引いた一線を消し飛ばす。


「うああっ!!はっ、はひぃっ!!ひあはっ!!はああんっ!!」


 乳首を吸い、舐め、揉んでいるだけなのにサラは声をあげ、薄桃色の唇から悲鳴にも似た歓喜の声を上げる。


 ゆっくりと開かれた両足の間、そこの布地はうっすらと染みが出来ていて色が変わっている。


 晶はサラのジーンズのベルトを片手で緩めるとボタンも外し、ジッパーも緩めた。


 開かれたジーンズの隙間から覗くサラのショーツは総レース編みの黒いショーツで、股間に近い部分が少し色が変わっていた。


 晶はゆっくりとショーツの中に手を潜り込ませ、奥へと侵入していく。


「はああっ!!」


 晶の指がサラの肉芽に触れた瞬間、サラはこれまで以上に大きな声をあげ腰を跳ね上げた。


 硬くいきり立ち、包む皮からほんの少し顔を覗かせるサラの肉芽は蜜壷から溢れ出る蜜に濡れている。


「ふっ、うううっ!!んはあっ!!ダ、ダメッ!!ひゃっ!!やはあっ!!んああっ!!ひはあっ!!」


 肉芽を弄る度、サラの口から涎と嬌声がほとばしる。


 晶は悲鳴にも似たその声の中に確かに快感への悦びが混じっているのを聞き逃さなかった。


 乳房を揉み、乳首を吸っては舐め、肉芽を嬲る。


「ふ、うう・・・は・・・ひ・・・ひ・・・は・・・ああ・・・」


 サラは口から舌を突き出し、全身をビクビクと震わせて喘ぐ。あれだけ大きかった嬌声も途切れ途切れになって、目も虚ろでどこを見ているのか。


「ひ・・・い・・・い、っっっっっっっっっっっ!!!!!!!」


 サラの体が弓なりに仰け反る。雷に打たれたかのように痙攣し、ジーンズの股間に大きな染みが広がる。


「っ・・・っ・・・っ・・・っ・・・っ・・・っ・・・」


 長い痙攣の後、サラはゆっくりとベッドにその肢体を沈めた。


「・・・ハァァァ・・・ハァァァァ・・・ハァァ・・・・ハァ・・・・」


 サラの大きな胸がゆっくりと上下に揺れる。その顔にはどことなく絶頂を迎えた喜びに満ちている。


 ショーツから引き抜いた晶の指はベットリとサラの蜜で濡れ、濃密な牝の匂いが漂ってくる。


 濡れた自分の指を見て、晶の口元がニヤリと歪む。そのままその指をサラの口にねじ込んだ。


  チュ チュク チュパ プチュ 


 間を置かず、サラの舌が晶の指に絡まり、淫靡な水音を立ててしゃぶり始める。


「サラ・・・気持ち良かったかい?」


 晶の優しい問いかけにサラは晶の指をくわえたまま頷いた。


「じゃあ今度は僕を気持ちよくしてほしいね・・・サラの全身で・・・」


 晶の言葉にサラはくわえていた指から口を離す。チュポンと音がして、唇と指の間に唾液の糸が渡る。


「・・・・失礼します・・・・・」


 サラの言葉はこもった牝の艶。それを感じた瞬間、晶の背筋に快感が駆け上がり、晶はその歓喜に身震いした。


 そしてサラを独占できる事に改めて喜びを感じた。


 サラは体を起こして猫のように四つんばいになると、晶の股間に顔を埋めた。


 器用とは言えないが唇と舌で晶のズボンをまさぐり、ジッパーの金具を探り当てるとそれを噛んで引き下ろす。


 そして、開け広げられたジッパーの中に舌を挿し込んでパンツの中をまさぐり始める。


「ん・・・ふう・・・ううん・・・」


 サラの鼻息が股間にかかり、熱く濡れた舌先が布越しに撫でる度、晶はくすぐったそうに身を捩った。


 やがてパンツの中から晶の肉槍がヌゥとその威容をサラの目の前にさらした。


 小さな卵ほどはある赤黒く、照りをはなつ亀頭。猛々しくそそり立つ肉茎は血管を浮き立たせてビクビクと脈動している。太く長く大きく反り返ったソレは槍というより鉈を思わせる。


 肉の凶器というのは晶の肉槍を指す。そう思わせんばかりの威容をサラに見せつけ、むせ返るほど濃密な雄の匂いを放っている。


 たった一回吸い込んだだけで、サラの脳髄は牝の本能が支配し、ジーンズの下の蜜壷は大量の蜜を吐き出した。


「ふぁぁ・・・・す、すごい・・・晶様のオチンポ・・・・とても美味しそうですぅ・・・・」


 普段ならば決して言わないような媚びた言葉がサラの口から飛び出し、その口から伸びる舌がゆっくりと晶の肉槍を根元から舐め上げた。


「ふぅぅぅ・・・・・」


 そのくすぐったさに晶は顔に苦笑を浮かべると、サラの髪を優しく撫でた。


  ピチャ チュロ クチュ チュパ プチュ チュル


 サラの舌が熱く脈打つ肉茎に絡まり、口内に溢れる唾液を塗りこむように這い回る。


 茎を甘噛みしては舌が淫らな水音を立てて撫で擦る。


 手は全く使わず唇と舌だけで行なわれている奉仕に晶は満足げな微笑を浮かべて、自分の肉槍に奉仕するサラに視線を向けた。


「はぶ・・・ちゅ・・・ちゅぷ・・・くちゅる・・・ぶちゅ・・・ちゅはぶ」


 頭を揺らし、舌を這わせ、唇で撫でるサラの顔は晶の肉槍から漂う雄臭にすっかり酔ってしまっていた。


 カリ首のエラの裏にまで舌先を突っ込み、抉るように舐める。その衝撃に晶は思わず顎が上がってしまった。


「ふはぁ・・・はぁ・・・・」


 亀頭にまで舌が達するかと思った時、いきなりサラの舌が肉槍から離れた。


 何をするのかと訝しがる晶だったが、次の瞬間、猛々しくいきり立つ肉槍はサラの胸に包まれた。


 しっとりと木目の細かい肌と柔らかく弾力のある質感は晶に言い様のない心地よさを与える。


「・・・・んむぅ・・・」


 そんな胸の谷間から顔を覗かせる、赤黒く光る亀頭にサラは何の躊躇いもなく舌を這わせると一息に口に含んだ。


「ん・・・んぶぅ・・・うぶ・・・ぐむ・・・ふぶっ!!」


 茎を挟む胸を両手で強く押し付け、唇の隙間からは涎を大量に垂らしながら口に含んだ亀頭をカリエラから鈴口まで舌で激しく愛撫する。


「んぶうっ!!じゅぶっ!!うぐんっ!!ちゅぶじゅっ!!ずぼぐっ!!」


 両手が沈み込むくらいに強く掴んだ胸で肉槍の竿を擦り始め、それに連れるように頭を振り出した。


 大量の唾液を潤滑油代わりに肉竿を扱くサラの胸はあっという間に唾液で濡れる。


「くぅ・・・」


 肉槍に集中して加えられる胸と口と舌の奉仕に晶はたまらず顔をゆがめ、両手をサラの頭に置いた。


「上手いよ、サラ。すごく気持ちいい」


 晶の褒め言葉にサラは上目遣いで微笑むとさらに熱を入れて奉仕する。


「くあああっ!!そ、そんなっ!!そんなに強くしたらっ!!」


 その激しい奉仕に晶は声を上げて身を捩り、サラの頭に置いていた手はいつしかサラの髪を掴んでいた。


「くっ・・・だ、出すよ・・・・しっかり受け止めるんだ・・・でないと・・・でな、うはああああああああっ!!!!」


 最後まで言い切れず晶は腰から駆け上ってくる桃色の電撃を受けて吼えた。


 肉槍の根元が膨らみ、その膨らみが次第に先端に向けて駆け上ってくる。


 それを感じたサラは一もニもなく、胸を掴んでいた両手を離して肉竿を胸の圧力から解放すると肉槍をねもとまで一気に飲み込んだ。


「っ!!」


 晶が短く呻いた直後


 ドバビュウウウッ ブビュルッ ビュブバブリュウウウッ


 ゼリーのように濃厚な白濁液がサラの咽喉の奥を直撃する。


「ぐむうっ!!うぶっ!!ぐううっ!!んぶうっ!!」


 咽喉を焼く白濁液の勢いにサラは目を白黒させて、思わずむせ返ってしまった。


  ブシュッ


 当然のごとく、唇の隙間から逆流した精液が噴出し、サラの顔と晶の肉竿を汚す。


「ううっ!!はあっ!!うっく!!ううっ!!ううーーーーーーっ!!!!」


 晶はそんな事を気にもかけず、ガクガクと腰を震わせてサラの口内に大量の白濁液を注ぎ込む。


「っ・・・っ・・・・はぁ・・・・気持ちよかった・・・・」


 ピクッピクッと断続的に腰を震わせ、晶はうっとりと恍惚の微笑を浮かべて、ゆっくりと肉槍をサラの口から引き抜いた。


 唇と鈴口の間に白い糸が引き、突然サラの間近で肉槍が火を噴いた。


 サラの淡い金色の髪、目蓋の上、鼻筋に薄く黄色がかった精液がこってりと厚くかかる。


「フフ・・・キレイだよ、サラ。とっても美しくて、淫らで・・・・・・口の中を見せてごらん」


 普通の者が見たならば晶の顔には凄絶な色気を湛えた微笑が浮かんでいた。


 晶はその微笑のままサラの頬をくすぐるように撫でて命ずる。


 微笑んでくれている。晶自身のとはいえ精液で汚れた自分を見て微笑み、頬を撫でられている。


 晶にとっては他愛のない慰労のつもりだったろうが、今のサラはそれだけで充分だった。


 溶かされかけていた理性が別の形となって再生いていき、口内に残る青臭く苦い精液が極上の甘露へと変わっていく。


  ゴクン


 その途端、サラは水でも飲むかのように口内の精液を飲み干してしまった。


「・・・・・サラ・・・・ひょっとして・・・・・・・」


「・・・・・飲んじゃいました・・・・・」


 突然の事に呆気に取られる晶にサラは罰の悪そうに答えた。


 呆気に取られた晶だったが、すぐにその顔に冷徹な微笑を浮かべるとサラの顎をつまんで自分と顔を向き合わせた。


「そうか。飲んだのか・・・・けど噴出してるよね。僕のモノをそんな粗末にするような奴隷は・・・・いらないよ?」


 晶の極寒の空気を伴った言葉を叩きつけられ、サラの表情が凍りつく。


「ご、ごめんなさい。お願いですから・・・捨てないで下さい」


 晶の冷たい視線に射抜かれたまま、サラは怯えた表情を浮かべて頼み込む。


 その顔に晶は嗜虐的な悦びを覚え、目眩を覚えた。あのサラがここまで大人しくなるなんて晶の予想を超えている。


 しかし晶は自分の手綱を締め直すとサラの頭を押さえつけるように自分の股間に導いた。


「だったらどうすればいいか。分かるよね?」


 そう言って主然と微笑む晶の股間には乾いた精液がまとわりついた肉槍がさっきまでより猛々しく凶暴な威容でそそり立っていた。


「サラ?」


 晶が短く尋ねるとサラはビクッと身をすくませ、やがてゆっくりと口を開いた。


「・・・・あ、晶様のザーメンをこぼしてしまい、申し訳ありませんでした・・・・どうかサラに汚れてしまった晶様の・・・お、オチンポの掃除をさせてください・・・・」


「・・・・・いいよ」


 サラの申し出に晶は微笑を浮かべて頷いた。


「ふ・・・ちゅ・・・くぷ・・・ちゅる・・・ちゅう・・・くちゅ・・・」


 いきり立つ肉槍に唾液がたっぷり乗った舌が絡みつく。


「・・っくぅ・・・」


 肉槍にかかるサラの鼻息と舌の熱さと感触に晶はうっとりと顎を上げる。


「ふむ・・・んぅ・・・ちゅば・・・くちゅる・・・じゅむう・・・うぐ・・・・」


 根元から先端の鈴口まで隅々にまで舌を這わせるサラの顔は悦びに満ち、晶の肉槍に頬をすり寄せて自分が擦り込んだ唾液に濡れる。


「もう、いいよ。ズボンとパンツを脱いで、僕にサラのオマンコがどうなっているかをよく見せるんだ」


 晶はゆっくりとサラの頭を自分の肉槍から引き剥がした。


 サラはベッドの上に立ち上がって、ジーンズのベルトに手をかける。しばらくカチャカチャと金の音がして、ベルトの金具が外れた。


 ジーンズごとショーツを下ろして、長い脚を抜く。


 露になった金色の茂みはベットリと蜜に濡れていて、窓から差し込む光を受けて輝いている。


 晶がその茂みに顔を近づけると濃縮された牝の匂いが鼻腔をくすぐった。


「ふぅん・・・・こんなに濡らして・・・・そんなに興奮してたんだ?」


 晶は目を細めて意地悪く尋ね、サラは顔を紅くして頷く。


「まぁ、今の時点でこれだと僕としても先が楽しみだよ・・・・・・・・ほら、このままでいいのかい?どうしてほしいんだい?」


 サラの秘華から滴り、内腿を濡らす蜜を拭うように指を這わせるとその秘華の周りで止まり、その周りを揉み解すように指を這わす。


「ふ・・・くふ・・・うぅん・・・お、お願い・ひぃん・・しま、しますぅ・・・・・」


「何を?」


 秘華から蜜を滴らせ、晶の悪戯に震えながらねだるサラに晶は意地悪く微笑んでクリトリスの周りも揉む。


「ふぅっ!!・・・サ、サラの・・・サラのオマンコォ・・・・晶様の・・・オ・・・オ・・・・・」


 最後の一言が言えず、顔を真っ赤にして言葉に詰まるサラだったが、一息飲んでから再び口を開いた。。


あ・・・あ・・・晶様のオチンポを欲しがって、はしたなく涎をダラダラと流しているサラのオマンコにっ!!淫乱なサラのオマンコに晶様の逞しいオチンポで貫き、晶様のザーメンをぶちまけて下さいっ!!サラは晶様のせいえっ・・・・!?」


 サラは涙と涎を振りまいて叫ぶように宣言した。しかし、最後まで言う事なく、その唇は晶の唇によって塞がれた。


「ふ・・・むぅ・・・ううん・・・うふぅ・・・んぐ・・・んじゅ・・・じゅる・・・くちゃ・・・ちゅぷ」


 間を置かず、晶の舌がサラの口内に侵入してかき回す。


 突然のキスに驚いて目を丸くしたサラだったが、晶の舌に次第に目がとろけていく。


 股間は晶の指が二本、深々と突き刺さって蜜壷をかき回し、親指で肉芽を押し込むように弄る。


「ふぶっ・・・うぐぅ・・・んぶ・・・んじゅうう・・・ちゅぐ・・・じゅむむうう・・・ちゃぶ・・・じゅぐう・・・」


 サラの舌が自分から晶の舌に絡まり、流し込まれる唾液を啜りあう。


「ぷは・・・はぁ・・・はぁ・・・あきらしゃまぁ・・・・・・」


 唇が離れて、サラはまるで子供に戻ったかのような甘い媚声で晶に告げる。


 その瞳の奥に轟々と燃え立つ情欲の炎を見た晶は口元に笑みを浮かべた。


「分かってるよ・・・さ、四つんばいになって、サラのオマンコをよく見せてくれ」


 晶の命令に従い、サラはベッドの上に肘をついてうつ伏せになると膝を立てて、ドロリと濃密な蜜と牝臭を放つ秘華を晶の目にさらした。


「フフフ・・・もう待ちきれないって感じだね・・・じゃあサラのオマンコ、たっぷりと味あわせてもらうよ」


 晶はサラの背中に圧し掛かり、猛々しくいきり立つ肉槍の先端をサラの秘華に押し付ける。


「ひくっ・・・ひ・・・あああああああああああっ!!!!」


 肉槍の熱さにサラの顎が上がった直後、肉槍がゆっくりとサラの蜜壷に押し入ってきて、サラは思わず声を上げた。


「ふぅぅ・・・・サラのオマンコ・・・熱くてヌルヌルして絡み付いてきて・・・・・うぅん、すごく気持ちいいよ」


 晶はゆっくりと味わうように肉槍を蜜壷の奥へと進めていく。その顔はサラの蜜壷内の感触に蕩けかけている恍惚の表情が浮かんでいる。


 肉槍が蜜壷の底を叩き、さらに奥にある子壷を揺らす。


「ひぐっ!!」


 その衝撃にサラは背を仰け反らせてうめいた。それにつれて蜜壷の内壁が締まり、晶の肉槍を絞めつける。


「分かる?奥まで届いたよ。サラのオマンコ・・・とても熱くて気持いい」


 腰を揺すり、小刻みに蜜壷を掻き回して底をコツコツと叩く。


「は・・はい。晶様のオチンポ・・・とても熱くて火傷しそうなんですけど・・・・とっても気持ちいいです・・・・」


 サラは恍惚の表情で全身を震わせて答えた。


「じゃあ・・・これからたっぷりサラを犯してあげるね・・・・サラは僕のものなんだから」


「は、はいぃ・・・晶様がお好きなように、ひあああああああああああっ!!!!」


 サラが言い終わる間もなく、晶の腰が猛然な勢いで動いてサラの蜜壷を貫き、サラは肉の悦びに声を上げて全身を震わせた。


「ひぃっ!!あはっ!!ひはあっ!!ああっ!!くはぁっ!!ひぎいっ!!んぐあはあっ!!」


 晶の容赦ない突き入れにサラは悲鳴にも聞こえる声を上げるが、その顔は悦楽の笑みを浮かべている。


 気が狂わんばかりの快感を叩き込んでくる晶の肉槍はサラの蜜壷を抉り、貫き、蜜を辺りに撒き散らしていた。


「えっ、えぐっ!!抉ってるふううっ!!こんな、こんなのってぇっ!!らめ、らめへぇっ!!おかひくなっちゃううっ!!!」


 サラは快感で呂律の回らなくなった口で叫ぶも、晶は顔に笑みを浮かべてサラの胎内を抉る。


 重力に引かれて重々しそうに垂れ下がったサラの乳房。晶は両手で鷲掴みにすると力任せに引き上げる。


「ふわっ?浮いちゃうぅ・・・うあっ!!つ、突き上げられっ!!はああっ!!」


 互いに膝立ちという不安定な体勢でサラを突き上げる晶。深々とつながっているその結合部からは蜜が噴水のように噴出してシーツを濡らす。


「うっ・・くぅ・・・うむぅっ・・・くぅ・・・き、気持ちいいかい?」


 晶もまたサラの蜜壷、その内壁が絞めつける事で背筋を駆け上る快感と戦っていた。


 サラの蜜壷は内壁に襞が多く、それがまるで肉の縄のように肉槍を締め付けてくる。さらに引いたり突いたりする度に亀頭の裏筋をザラリとした小粒の襞が擦って気持がいい。


 それだけに終わらず、肉槍を根元まで収めた時に入り口とカリの周囲がより強く締め付けてくる。さらには引き抜くときには肉襞が吸い付くように絡み付いてきて、突く時は心地よく押し返してくる。


 何度も味わったサラの蜜壷が自分のモノになったと考えるだけで晶の性感は高まり、肉槍の律動にもさらに熱が入る。


「ひぐっ。ううっ・・・うあっ・・・はう・・・はぁ・・・ああっ!!」


 サラはすっかり快感に理性を解かされ、涙と涎を流して、晶が突き上げる度に体を震わせる。


「うっ・・・んっ・・・んっ・・・そ、そろそろ出すよ。サラのオマンコにたっぷり射精してあげる。僕の子供を孕むんだ・・・いいね?」


 睾丸が迫り上がるが、晶は射精を我慢する様子もなく、微笑を浮かべて腰を叩きつける。


「そら・・・出すよ。たくさん出すよ・・・サラが欲しがってた僕のザーメンだ。遠慮なく受け取れ・・・・うぐっ!!!!」


 腰を強く叩きつけ、亀頭の先端が蜜壷の底に深く押し込まれる。そして晶が短く呻いた直後にそれは来た。


 ドビュブバリュッ!!ブブリュブシュッ!!ビュブリュブシャアアッ!!


「きゃひいっ!!」


 サラの口に放った時と何ら変わらない濃密な精液が蜜壷にぶちまけられる。


 その熱さと勢いにサラはたまらず声を上げ、天を仰いで、そのまま絶頂へと達した。


「ひっ・・・ひ・・・あ・・・は・・・あ・・・ひ・・・・っ」


 晶の腰が何度も細かく痙攣し、サラの胎内に子種を流し込んで焼き焦がす。


 サラは絶頂に達した余韻と何度も胎内に叩きつけられる晶の子種の勢いに身を震わせて、その悦びを晶に見せた。


 やがてサラの方からベッドにうつ伏せで倒れこみ、晶もそれにつれてサラの背中に圧し掛かるように倒れた。


「・・・・・・はぁ・・・これでサラは完全に僕のものだよ。他の誰でもない。僕だけの牝奴隷だ。たくさん可愛がってあげる。たくさん躾けてあげる。そしてサラを最高の牝奴隷にしてあげるからね・・・・」


 サラの頭上で晶は微笑みつつ、そう告げるとサラの頬に、唇に何度も軽く口づけた。


「それじゃ、続きをやろうか・・・・たっぷりと躾けてあげるからね」


 そう言うと晶は体を起こしてサラの腰を掴むと、ゆっくりと大きく腰を動かし始めた。


「あっ・・・ら、らめぇ・・・いきなりぃ・・・か、感じすぎちゃうう・・・・」


「それでいいんだよ。もっともっと感じていいんだから」


 晶が腰を動かす度にサラは大きく体を震わせるが、晶は微笑を浮かべて、さらに腰の速度を速める。


「ひゃああっ!!らっ、らめぇっ!!あきらしゃまぁっ!!しゃら、らめになっちゃううっ!!」


 サラは呂律の回らない、肉の悦びに溺れた言葉を叫び、その体を震わせた。







 一ヶ月ほど経ったある日、晶の屋敷では恒例のパーティが開かれていた。


 そのパーティは調教師達が自分が調教した奴隷達を持ち寄って行なう品評会兼即売会である。


 晶が調教した奴隷達はいずれも破格の高値で売れている。ここが晶が他の調教師と比べて格上と見られる由縁だろう。


 屋敷のパーティホールではすでに肉の宴が繰り広げられていた。


 紳士淑女、様々な調教師が笑顔で歓談している。その足元では彼らが調教した奴隷達が熱心に彼らの主に奉仕していた。


 やがて扉が開き、スーツで身を引き締めた晶が入ってきた。


 手には細めの鎖が握られ、それに引かれて一人の奴隷が入ってきた。


 身に包んだ真紅のチャイナドレスは胸元が大きく開けられ、谷間から臍にかけて素肌を露にし、裾のスリットは脇にまで達している。


 晶が連れている奴隷はそこに立つだけで匂うような牝の存在を見せ、ホールにいた者達を感嘆させた。


「遅かったですな。それが新しい奴隷ですか・・・・いやいや、これはなかなか・・・・品評会が楽しみですな」


 小太りの中年男性が見るからに幼い少女奴隷を引き連れて晶に声をかける。


 男の手がサラの胸に伸びた時、晶は二人の間に割って入ると穏やかな微笑を浮かべて口を開いた。


「申し訳ありませんが、彼女は今回の品評には出さないんですよ。ですのでお手付きは遠慮してください」


 晶の言葉に男と周囲にいた調教師達は意外な顔をした。


「ほう・・・まだ調教の済んでいない奴隷なのですか。なるほど自分がどういう立場なのか分からせておくと・・・・」


「違いますよ」


 男の勝手な物言いに晶はすぐさま口を入れて遮った。


 晶は微笑むと鎖を軽く引いて奴隷を引き寄せると、その腰に手を回して奴隷を抱き寄せた。


「サラは僕の大事な牝奴隷ですから」


 晶はそう言って自分の懐で頬を薄紅に染めて目を輝かせる牝奴隷、サラ・ウィニィーの唇を貪り始めた。



  了

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後書き

「晶を使っていいですか?」

元は俺自身のこんな馬鹿げた物言いから始まりました

それから犬飼 晶のキャラクターを掴むため悪戦苦闘の毎日でした

御自分のキャラクターである犬飼 晶の使用を承諾してくださった革叛氏

そしてサラのイメージイラストを描いてくださったぷい氏

両名にはこの場を借りて厚く御礼を申し上げます

俺のような三流物書きにつきあってくださり、まことにありがとうございました


2003.2.25 給料日なのだが、その半分以上がローン消える日





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