『外道神父アルベルト・無法伝2』

「はぁ・・・・」

 紅花は部屋に入るなり溜息をつく。

「疲れたの?」

「ええ、そうよ、姉さん」

 白花の問いかけに、再度溜息をついた。

「何で、私達は、こんな所に泊まってるのかしら?」

 苛立ちを表す様に区切りつつ、姉に問う。

「アル様が望んだからよ♪」

 が、白花は当然といった顔で答えたものだから、紅花の頭痛は酷くなる。

 

 二時間前。

 路上に呆然と座り込む兄妹にアルベルトは意味ありげな笑みを浮かべたままだ。

「何がただの神父ですか」

 紅花の声に、アルベルトは苦笑し、

「そんな事はないと思いますが・・・ねぇ、白花さん?」

「はい。アル様はとてもお強くて素敵だと思います」

 あまり問いかけとは噛み合っていない答えだが、アルベルトは笑顔で白花の頭を撫でる。

「それでも、護衛役が真っ先に騒ぎを起こすのは感心出来ません」

「それは確かに。謝ります」

 笑顔で言うアルベルト。相変わらず言葉に信用が持てないな、と思いつつ、兄妹を一瞥。

「さあ、早く行きましょう」

 とさっさと立ち去ろうとする。

「ま、待ってくれ!」

「はい?」

 紅花は肩越しに振り返る。聞き返したものの、実は予想はついている。きっと・・・

「俺達に、力を貸してくれないか?妹をあいつらから守って欲しいんだ!」

 予想的中。

「狙われている様ですね」

 白花の呟きに、溜息。

「何故私達が貴方達を―」

「イイですよ♪」

 自分の台詞を遮り聞こえた言葉に、紅花は心底呆れた顔をアルベルトに向ける。

「ほ、本当か!?」

「ええ、嘘はつきません。聖職者ですから」

 アルベルトの顔に浮かぶのは、とても人の良さそうな笑み。

 紅花は、頭痛がするのを感じた。

 まさかこの男は、この展開を起こす為にわざと派手に・・・?

 目的は何?

 そこまで考えて、決まりきった回答が浮かんで情けなくなった。

 何故、心底外道のこの男に、姉は虜にされてしまったのだろうか?真剣に悩んでしまう。

 

 勿論の事、劉家に帰る訳にもいかず、今晩はチャイナタウンの外れ。あまり観光初心者にはお薦め出来ない界隈の宿に泊まる事になった。

 実家に帰る筈が、初日からのこの狂い。全てアルベルトに起因する事は間違いない。

「もう、あの人は・・・・」

「アル様は、困ってる人を助ける為に・・・」

 紅花は白花をジト目で見る。

 何故あの状況でこんな肯定的な意見を持てるのだろうか?

「アル様が素敵だから」

 訊いた自分を呪った。

 と、白花と紅花が対称的なリアクションを取っていた瞬間、

「馬鹿にしてるのか!?」

 怒声が響き渡った。

 双子は同じ顔を見つめ合わせ、すぐに廊下に出る。

 アルベルトに宛がわれた部屋の前、兄ウィナイと妹シンチャイの二人が彼と話をしている。雰囲気は、仲良く談笑、といった感じではないが。
「何をされているんです?」

 紅花の問いに、ウィナイが怒りを孕んだ顔で振り返る。

「何をされてるだって?冗談じゃない!この男、本当に神父なのか!?」

「・・・・一応」

 紅花が答え、白花は困惑した様にアルベルトとウィナイの顔を見ている。

「何てこった!今の聖職者ってのは、こんなに薄汚いもんなのか!」

 忌々しそうに言うウィナイに、アルベルトはくっくっと喉の奥で笑い、

「薄汚い、とは心外ですね。これはちゃんとした交渉ですよ」

「交渉!?ふざけるな!」

 ウィナイは妹を自分の背後に庇うと、

「妹を抱かせろ、なんて条件の交渉、聖職者のする事じゃないだろ!?」

 紅花は嘆息した。

 まただ。またアルベルトは無用なトラブルを起こした。更に嘆かわしいのが、この事態を予想出来てしまっていた自分だ。

「簡単な事ですよ。私は命を危険に晒して、貴方方兄妹を護る。その、ささやかな報酬を要求しただけです」

 ウィナイは怒りに顔を真っ赤にすると、アルベルトの胸倉を掴み上げる。

 その行為に、白花が割って入ろうとするが、それはアルベルト自身に止められる。

「なら、護衛の話もお受けするのは難しくなりますね」

 さも当然だ、という顔で言う。

「上等だ!そんな条件を呑む位なら、こっちから願い下げだ!」

 ウィナイは乱暴にアルベルトを突き離すと、シンチャイの手を引いて歩き出す。

 が、アルベルトの手が伸びて、シンチャイの逆の手を掴む。

「あっ!?」

「何の真似だ!?」

 ウィナイの怒りなど意に介さず、

「報酬を貰うまで、帰す訳にはいかないので」

 あくまで笑顔のアルベルト。

 ウィナイは顔を怪訝そうにしかめる。

「もう護衛は結構だ!それなら、シンチャイに用はないだろ!?」

「いいえ、報酬を頂く権利はあります。今護衛を解除されても、一回分」

 アルベルトの笑みはあくまで優しく、善人の笑み。だが、込められた感情は悪魔のそれだった。

「何を・・・?」

 ウィナイが本当に分からない、といった顔をすると、一瞬の隙をついてシンチャイの腕が引かれ、体がアルベルトの腕の中へ。

「っ!?」

 ウィナイが飛び掛からん勢いで駆け出そうとするのを、アルベルトは手を前に出して制す。

「一回、私は貴方方を危険を承知で助けました。その、報酬ですよ」

「・・・・・な、何だと・・・?」

 ウィナイは唖然とし、直後、今まで以上に怒りを滾らせる。

「貴様ぁ!」

 ウィナイの拳が固められ、振り上げられようとした瞬間、

「兄さん止めて!」

 シンチャイの声に、びくっとウィナイの拳が止まる。

「シンチャイ・・・?」

「神父・・・様」

 シンチャイの震える声に、アルベルトはその顎を撫で、

「何です?」

「本当に、私の体と引き換えに、私達兄妹を護ってくれるんですか?」

「シンチャイ!?」

 シンチャイの言葉に、ウィナイは勿論、紅花と白花も驚いた。

「何を考えてるんだ!?ほ、本気なのか!?」

 ウィナイは慌てた様にシンチャイを問い質す。

 こく・・・・

 小さく頷いたシンチャイは、不安に揺れる瞳で兄を見て、

「大丈夫・・・よ、兄さん」

 気丈に微笑んでみせた。

「聡明な妹さんだ。それじゃあ、妹さんはお借りします」

 満足げに微笑み、アルベルトはシンチャイと一緒に部屋に入る。ウィナイが覚束無い足で歩み寄り、がちゃっという施錠の音に膝をついた。

「シンチャイ・・・・・っ!」

 白花は何処か不安そうな顔で、紅花は呆れた顔でその全てを見つめていた。

 全く、呆れる程外道が染み付いてる・・・・そう紅花は思った。

 

 アルベルトはシンチャイをベッドに押し倒すと、満面の笑みで唇にキスする。

「んっ・・・・」

 ぎゅっと目を閉じ、それを受けるシンチャイだが、心中は様々な感情が渦巻いていた。

 未だ男と付き合った事のないシンチャイは、セックスは勿論、キスだって初めてだ。
 薄らと涙が滲むのを感じながら耐えるが、キスは長く、息が詰まりそうになる。思わず息を吸おうと開いた口に、今度は舌が潜り込んできた。

「んぅ!?」

 驚くシンチャイの舌はあっという間に絡め取られ、アルベルトの舌の動きのままに口内を蹂躪され、唾液が流し込まれる。

 まるで経験のない行為に、シンチャイはただどうしてイイのか分からず、結果としてアルベルトに任せる事にした。

 自分は決めたのだ。この聖職者が、自分を抱けるのなら護衛を受ける、というのならそうしようと。それは自分の命や身の安全の為ではなく、全て兄ウィナイn為に。

「くちゅっ・・・・ちゅる・・・・」

「んぅ・・・かふっ・・・・」

 唾液を流し込まれ、それを自らの唾液と混ぜ合わされて、喉にまで注がれる。ごくっと喉が鳴り、飲んだのを確認したアルベルトが唇を離す。

「ナルホド。まだ処女、なんですね」

 薄い笑みで言うと、シンチャイの腰を撫でる。

 びくっと体を強張らせながら、小さく頷く。嗜虐的な笑みが浮かんだ事には、シンチャイは気付かない。

 アルベルトの唇が耳に這い、手がゆっくりと全身を撫でていく。

 柔らかく体のラインをなぞり、程良く膨らんだ胸を押す。ブラウスの上からだが、会ったばかりの男に、と思うとやはりぞくり、とした。

 もう片方の手がフレアスカートを捲り、内腿を撫で上げる。

「ひぅっ!」

 喉の奥で悲鳴を上げ、アルベルトにしがみつく。

 逃げたい気持ちと、決意が鬩ぎ合う。

 アルベルトは耳朶を甘く噛み、下半身に回した手をショーツの方まで伸ばし、割れ目をなぞった。

「ひぁっ!?」

 びくんっと体が跳ね、瞳が潤む。

 アルベルトがブラウスのボタンを外し、白いブラに包まれた胸を露出させる。慌てて胸を抱く腕を、やんわりと退け、胸元に口づける。

 小さく震える体はどうしようもなく、シンチャイは胸元にキスするアルベルトの頭を見つめる。

 と、いきなり見上げてきたアルベルトと目が合い、顔が赤くなる。

 同時に、胸の締め付けがなくなった。ブラを外された、と気付いた時には、アルベルトが柔らかな胸を鷲掴みにしてきた。

「あっく!」

 痛い訳ではない。寧ろ強い力ではあるが、それでも胸を揉みしだき始めた手には荒っぽさはない為、くすぐったい様な感覚だけがある。

「んっ・・・ふぅ・・・・」

 むず痒さを我慢しつつ、目を逸らす。

 不安と恐怖。処女であるからか、相手の底の知れなさか・・・どちらかは分からないが、どうしてもアルベルトを見ていられなくなる。

 アルベルトはふっと息だけで笑い、片方の手をショーツにかける。

「っ!あ、それは・・・」

 手を伸ばすが、一瞬早くショーツは膝までずり下ろされた。

「み、見ないで!」

 股間を隠すが、アルベルトの手が腕を無理矢理引き剥がし、性器を晒す事になる。

 薄く陰毛が翳り、ぴったりと陰唇の閉じたマンコ。

「やっ!止めっ・・・ひぁああああ!」

 抗議の声は、途中で悲鳴に変わる。

 アルベルトの唇がマンコに押し当てられ、軽く陰唇を舐め上げる。

「やっ・・・そんな、汚い・・・」

「おや、シンチャイさんのオマンコは、汚れているのですか?」

 からかう様な口調に顔を真っ赤にして、首を激しく振る。

「ならば、何も問題はありませんよ」

 笑みを浮かべたまま、シンチャイの腰を抱え上げ、まんぐり返しの態勢に。

「きゃっ!やだっ、こ、こんなのっ!」

 抗議の声を無視して、アルベルトはシンチャイのマンコに手を伸ばし、ゆっくりと陰唇を指で開く。

「や、めてぇ・・・・」

 羞恥に頭がぐらぐらと揺れる様な錯覚を覚え、刹那、衝撃を覚えた。

「ひぃいいいいっ!」

 悲鳴を上げ、恐る恐るアルベルトを見ると、舌先を尖らせてぴちゃぴちゃとマンコを舐めている。

 信じられない光景だった。男が、しかも聖職者が自分の、誰にも見せた事のない部分を舐めてさえいる。

「くっ・・・うぅ・・・」

 羞恥と悔しさの様な感情に唇を噛み締めながら、ただ行為を受け止める。それしか、方法はないと分かってしまっているから。

 ちゅっ・・・・ちゅる・・・・ぴちゃ、ちゅぷ・・・・

「んっ・・・くぅ、ふぅう・・・・」

 マンコを舐める湿った音と、シンチャイのうめく声。

「大分解れてきた様だ」

 アルベルトは満足げに言うと、人差し指で膣口を撫でる。ひくっと腰を震わせたシンチャイの膣口からは微かに粘つく愛液が滲んでいた。

「う、嘘・・・」

 自分が濡れた、という事実に涙が零れる。

 ちゅぷ・・・

「いやぁ!」

 突然挿入された指に、シンチャイは思わず大声を上げ、アルベルトを睨みつける。

 しかし、そんな視線に笑みを返すだけで、アルベルトの指は更に深く膣口に捻じ込まれていく。

「んぁ・・・あっく・・・・ぅ・・・」

 自分の性器に入り込んだ異物の感触に、ぶるぶると震えが大きくなる。

「シンチャイさん・・・触ってみなさい」

 そう言ってアルベルトがシンチャイの手を取り、シンチャイの背中の方へ。丁度アルベルトの股間に手を触れさせると、手がびくっと引っ込む。

「え・・・・?な、何?」

「ペニスですよ。貴女のオマンコに入る物です」

 微笑むアルベルトに、シンチャイは恐怖の色を濃くした。

 セックスをしなければいけない、というのは覚悟したが、今シンチャイが触れた物は、想像を遥かに越えていた。

 ズボンの前を大きく膨らませ、熱く、凄まじく固い。

 それが着衣越しでも分かるのだ。シンチャイが怯えたのも無理はない。

「ファスナーを下ろして、ゆっくりとペニスを取り出しなさい。出来るまで、私の指がオマンコを犯しますよ」

 そう言うと、ゆっくり指が抜かれ始め、後少しという所でまた深く捻じ込まれる。

「あぁ・・・あうぅっく!はっ・・・・あぁ・・・」

 処女とはいえ、オナニーの経験はある。

 だが、他人にされる愛撫は全く違い、オナニー以上の衝撃をシンチャイの脳に送る。

「くはっ!あっ、あぅ・・・・」

 指の緩やかなピストンに、シンチャイは慌ててアルベルトの股間に手を伸ばし、そこで一瞬躊躇する。

 指が捻じ込まれ、シンチャイは目をぎゅっと瞑ってファスナーを探る。元々死角の部分を探るだけでも一苦労なのに、触れる度にびくっと脈打つチンポの感触が作業を遅らせる。

 くちゅ・・・ちゅぷ・・・、指が膣肉を擦る音は、次第に愛液が増した為に大きくなり、室内に響き始める。

 羞恥心を煽られながら、シンチャイは懸命にファスナーを下ろすと、思い切ってペニスを掴み、ゆっくりとトランクスから取り出す。

 直に触れるチンポはまるで灼熱しているかの様に熱く、血管の浮いた凶器の様な形に息を呑んだ。

 ぐっと腰が突き出され、灼熱した凶器が背中に当たる。

「ちょっ!?何を!」

 驚くシンチャイの背中にチンポを擦りつけながら、アルベルトの指が突然激しく膣内を掻き回す。

「あひぃ!?ひあっ、あっ、んふぁあああああああ!」

 シンチャイの声にも、甘い響きが混じる。

 くちゅくちゅっと愛液を飛沫かせながら、アルベルトの指が膣壁を擦り、肉襞を引っ張り掻き回す。その刺激は、オナニーの数倍は強烈な快楽を叩き付け、シンチャイの腰がびくっびくっと跳ねる。

「やっ!嘘!あっ、あぁああああ!イっ、イクっ!やぁああああああああああっ!イクぅうううううううううううう!!」

 ぐりっと指がGスポットを擦り上げると、ぷしっと軽く潮を吹いて達する。

 ぬるっと膣肉から抜き出した指を舐めつつ、アルベルトはシンチャイの腰をベッドに下ろす。

「はっ・・・あっ・・・・はぁ、はぁ・・・・」

 荒い息を吐くシンチャイを見下ろし、口の端を吊り上げ、脚の間に腰を割り込ませる。

「あっ・・・?」

 反応が鈍くなったシンチャイがのろのろと首を上げる間に、猛り狂ったチンポは膣口に。

「さて、ここからが本番ですよ♪」

 楽しげに言うと、一気にチンポを突き入れ、処女膜をぶちぶちっと引き裂く。

「ひっ、ひぎぁああああああああああああああああああああ!!」

 悲鳴が室内を満たし、びくっとシンチャイの体が硬直する。

 狭い膣肉を貫き、処女膜を呆気なく突き破ったチンポはずんっと子宮口をも叩く。

 激痛と重い衝撃に体を痙攣させ、シンチャイは大粒の涙を流し、シーツを力一杯握り締める。

 ずきずきと頭に響く痛みと、子宮口を叩かれて、子宮に響く疼き。

 シンチャイの意識は一撃で飛びかけていた。

「はっ・・・かぁ・・・・あっ・・・」

 焦点の合わない瞳で虚空を見つめ、大きく痛みを逃がす様に呼吸。

 アルベルトはシンチャイの胸に手を這わせると、

「動きますよ」

 ずりずり、とチンポを抜き始める。カリが開通したばかりの肉穴を捲り上げ、強烈な痛みを起こす。

「ひがぁああああっ!あっ、やめっ!抜いてぇえええええええ!!」

 痛みで意識を強制的に引き戻され、がくがくと涙混じりに懇願するが、嗜虐的な笑みのアルベルトは首を振り、

「勿体無い。射精するまで、きっちりと犯させてもらいます」

 ずんっと突き、再び子宮口を擦り上げる。

「あぐぅ!?あっ・・・はっ・・・・」

 息が途切れ、飛びそうになる意識。それを引き抜く動きで覚醒させられ、貫かれ飛ばされる。

 意識が朦朧とする様な、激痛を伴う強烈なピストンを味わいながら、シンチャイはただ涙を流し、途切れ途切れの悲鳴を上げる事しか出来ない。

「とてもきつくて、イイ肉穴だ。シンチャイさん、気持ちイイですよ♪」

 アルベルトはそう言いながら、胸を捏ねる手を片方、股間に宛がう。

「ひぐぅ・・・んっ・・・・はぁ、何ぃ?」

 怪訝そうに痛みに喘ぐシンチャイの疑問符に、アルベルトはクリトリスを擦り、応える。

「ひはぁあああああああああああああああああ!!」

 唐突にクリトリスを擦られ、シンチャイは嬌声を上げ、同時に膣肉が収縮して愛液を溢れさせる。

「くくっ、クリトリスが良かったですか。こうですか?」

 クリトリスの包皮を剥き上げ、ぎゅっと摘むと、びくびくっと腰が震えて、膣肉がチンポをしゃぶる様に蠢く。

「おぁっ!ふふっ、イイ気持ちだ。たっぷりと、シンチャイさんに射精してあげますからね♪」

 その笑みは、慣れた者なら分かる。が、シンチャイにはアルベルトの笑みの真意が分からない。

 ごっごっと叩き付ける様な激しさでピストンを繰り返し、チンポが肉襞を捲り上げ、肉壷を掻き回す。

 痛みや、愛撫による快楽により勃起したクリトリスを擦られながらのピストンに、シンチャイの声にも次第に甘さが混じる。

 クリトリスを擦り、扱き上げながら、アルベルトはシンチャイの脚を肩に担ぎ、更に深くチンポを捻じ込み、打ち付ける。

「はぐぁ!あひぃ!ひっ、ひぁああああああああ!!」

 まだ痛みは残っているものの、大きな快楽の波は確実にシンチャイを飲み込み始め、腰を微かにくねらせている。

 アルベルトはシンチャイの変化に満面の笑みを見せると、

「あぁっ!私もそろそろイキそうだ!・・・このまま、中で出しますよ!」

 悪魔の様な一言を囁いた。

「え・・・・?い、嫌ぁああああああああああああああああ!!嫌っ!止めてぇええ!抜いてぇえええええ!!兄さんっ、兄さん助けてぇええええええええええええ!!」

 一瞬の間の後、シンチャイは顔を真っ青にして悲鳴を上げる。

「シンチャイ!?シンチャイ!どうした!?」

 どんどんっと荒っぽくドアが叩かれるが、アルベルトは一瞥して嘲る様に見えぬウィナイに手を振る。

「さあ、たっぷりと、注ぎ込んであげますよ!」

 ごりっと子宮口を擦り上げ、腰を密着させ、

 ぶびゅぶびゅぅうううううううううう!!びゅるるるるるっ!ごびゅっどびゅぶびゃぁあああああ!!びゅぼっ!ぢゅびゅぶぅううううううう!!ごびゅばぶっ!!

 大きく脈打ちながら、大量のマグマの様に熱い精液をブチ撒け、注ぎ込む。

「ひぃあああああああああああああああああ!!熱いぃっ!いやぁあああああああ・・・抜いてぇ!中でなんてぇ、出さないでぇええええええええええええええ!!」

 泣き叫び、胎内で弾ける精液の熱さに快楽を覚え、達してしまう。

 シンチャイは、最も大切な純潔を、幸福などとは掛け離れた心で失った。

 

 宵。

 月が雲間から微かに覗く中、幾つもの影が蠢く。

 チャイナタウンの外れ。アルベルト達の泊まる宿の前に姿を現したのは、総勢15人の男達。

 あまり温厚とは言えぬ顔立ちの者達ばかりで、互いに視線を合わせると頷き、無言で宿を見上げる。

 静けさが支配する時間。

 時計はそろそろ日付を変えようとしている。

「行くぞ」

 先頭を行くオールバックの男の声に、男達はゆっくりと宿に向かった。

無法伝3



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